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HOSのビルド環境の構築 [HOS]

詳細は一番下の本を読んでもらいたいのですが、HOSはGUIを使用したコンフィギュレーションツールを持たないので(あれは別にそんなに便利なものでもない)、コンフィギュレーションをHEWの一連のビルド手順に組み込む方法を書きます。

HEWのファイルメニューの「ビルド(B)」→「ビルドフェーズ(P)」で進むと、ビルド手順の編集が行える画面が出ますので、「追加(A)」で単一ビルドフェーズを最初の絵の様に作成します。
コマンドは”cpp32.exe”となっていますが、これはコンフィギュレータの構築時にダウンロードしたBCC55を使用していると想定しています。BCC55を使用していない場合、他のコンパイラでプリプロセスのみを行うオプションスイッチを調べておいて下さい。

2番目の絵では上で作成したビルドフェーズの名前を”PreConfigure”として保存し、「ビルド(B)」→「PreConfigure」のオプションスイッチを含む引数を入力したものです。
ここまでの処理は、コンフィギュレーション情報ファイルである”system.cfg”をプリプロセッサでフィルターしたり、文字列の置き換えを行う為のものです。

上でフィルター処理後のファイル”system.i”をコンフィギュレータに入力して”kernel_cfg.c”と”kernel_id.h”を生成します。
この為の新しいビルドフェーズを”PreConfigure”と同じ手順で作成します。名前を”Configure”とします。
3番目の絵が設定内容で、”config”ディレクトリに入っているコンフィギュレータを起動しています。
4番目の絵がコンフィギュレータの引数となります。

ビルド手順の並び替えを行います。最後の絵の様に「上へ(U)」、または「下へ(D)」を使って、
「PreConfigure」
「Configure」
以下SHCの通常の手順。
に並び替えを行ってください。

※とまあ、みんなで同じ苦労をする事も無いので、ここにhos-v4のワークスペースを置いておきますね。
HEWから開いてみてください。

※考えてみれば、全然T-SH2MBに限った話ではありませんね。実際はHOSをHEW上で開発する時の環境構築の一部です。

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