脳波調整メガネをMake Japan Meetingで体験する その2
どうにもこうにも怪しい脳波調整メガネですが、体験してみない事には判らない!ので、借りてみました。
脳波調整メガネの詳細は本を読めば書いているのですが、先入観を持つ前に(ようするにまだ読んでいない)感想を書いてしまいます。
まずこれ、掛けるとまるっきり周囲が見えない(当然ですけれど)ので、掛けた自分が周りからどう見られているか?なんてどうでも良くなります。
自分が見えないだけで周りからの視線が気にならなくなるなんて、見えないって恐ろしいですね。
このメガネには、丁度眼球の直前に来るようにLEDが取り付けられ、それがチカチカ、チカチカします。30Hz辺りで人間の目には点滅が判らなくなるので、それ以下の周波数でせわしなく点滅しています。
ただ、点滅周期は一定ではなく、早くなったりゆっくりなったりもします。
またヘッドフォンからも音が出てきます。さぞやリラックスできるヒーリングミュージックかと思いきや、いやもう、「ビ~~~~」って音が延々と。
しかし、もしかしたら左右で周波数が違うのか、頭の中心で鳴っている感じはしなかったなあ。
メガネを掛けて電源スイッチON。シートに座り込んで体験を始めました。
二つの眼球の直前に有るLEDを眺めていると、
「これは何かに似ているなぁ。そうだ!あれあれ、渋滞に巻き込まれた時の前車のブレーキランプ。あれの点滅を100倍位早くしてそれを眺めている感覚」。
ちなみに渋滞で追突事故が起こる原因の一因に、前車のブレーキランプが点灯している所に吸い込まれる様に突っ込むと言うのが有るらしいんですが、人間は元々赤い色に対して警戒するのですが、あまりにもそれが溢れ返っていると感覚が麻痺し、警戒しなくなってしまうらしいですね。
しかしこのじっと眺めると言う使い方は間違っているみたいです。
眺めている事に疲れたので、目を閉じて見ましたところ、、、うわ!なんだこれは!えげつない映像が視界いっぱいに広がっている。
つまり、LEDの光を目蓋越しに見ると、目蓋で光が拡散され、その御陰で光が視界いっぱいに広がる結果となるのです。また、左右のLEDの波長が近いからなのか、それとも幻なのか、干渉縞みたいなのまで見えて来ます。それが様々なパターンでわらわらと、せわしなく。
これって、、、。
人間は見ているもの、聴いているものに対して無意識にも意味を求めると思います。しかしこのLEDの点滅や、ピーーーだか、ビ~~~だかの音はノイズ以外の何物でも無いわけです。
LEDを直視していた時は光が拡散している訳ではないので、ノイズが視界のせいぜい20%程度を占めるだけでしたが、目蓋を閉じると視界の100%がノイズで埋まっています。
また、ヘッドフォンで例の音を聞いていると言う事は、耳からの情報もノイズで埋まっていると言う事になります。つまり視覚と聴覚がノイズで飽和した状態となっています。
始めは無意識の内にノイズの中から意味の有る情報を探そうとしていても、結局そこにはノイズしか無いので、その内、脳が入力する情報の遮断を行うらしく、始めは赤い光の点滅だったのが、色を感じられなくなり、単なる明るさの変化にしか感じられなくなってきます。
面白いなぁこれは!そう言う視覚や聴覚の麻痺、または保護機能なのか知らないけれど、その状況を客観的に検証している自分が同時に在る。
情報を飽和させる事で強制的に外部からの入力を遮断し、瞑想状態に入らせる事ができる。
ただLEDチカチカメガネ自体は随分前に見たことが有るので、特に目新しい物でも無いと思う。
随分昔のアメリカ映画でも、同様の方法でトランス状態に入るのを見た事があるし。
でも面白いと思うし、いっちょ作ってみようかなと思っています。
マイコンにはAVRを使っていますが、特にAVRである必要はないと思いますしね。
あっ!カメレオンは止めて置きます。
※これを付けて15分程横になると、頭がすっきりするらしいです。私は寝なかったのでそこまで行っていませんけど。
※さて、本読んで実際はどうなっているか確認してみるか!。
↓
※結局は人間の脳波は視覚や聴覚から入力する信号に同調しようとする事と、脳波の周波数が、ベータ波(13~30Hz)、アルファ波(8~13Hz)、シータ波(4~8Hz)、デルタ波(0.5~4Hz)のそれぞれで脳の状態が異なる事から、ブレインマシンが覚醒状態から瞑想状態やトリップ、リラックスと言った状態へ音や点滅の周波数を変化させながらいざなうらしいです。
もっとも音は0.5Hzなんて人間の可聴帯域ではないので、左右で周波数の異なる音を出し、ビートを起させて生成しています。
まあ私の場合、あの場所では覚醒状態から移らなかったから、やはりリベンジが必要か?。
(音がねぇ、どうしてもノイズにしか感じられなくて、、、。)
Make: Technology On Your Time Volume 3
- 作者:
- 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: 大型本
Make: Technology on Your Time Volume 02
- 作者:
- 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
- 発売日: 2007/03/19
- メディア: 大型本
Make: Technology on Your Time Volume 01
- 作者:
- 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
- 発売日: 2006/08/24
- メディア: 大型本
久しぶりにコメントします。
このアイテム、前から気になってました。レポートありがとうございます。日本にも持ってきたのですね。(作ったのかな?)カメレオンは怪し過ぎますね。
トランスに入らなかったのは残念ですね。作りますか?実はちょっと気になってAVRのライターとATMELのcpuは買ったのですがブレッドボードでデモプロの書き込みテストをしたままで止まっています。当分できそうにありません。 トランス(じゃやなかった、リラックス)できたら教えてください。
今日は幕張で開催されている全日本模型ホビーショー
http://business1.plala.or.jp/plamodel/
に息抜きに行ってきました。変なものがないかと物色していたらたまたまATMEG64Lを搭載した学習キットを見つけました。 デモ値段がちょっと。
http://www.hitecrcd.co.jp/ROBOT/mavin/index.htm
ついでに、タカラトミーがまた改造ネタにできるものを出さないかなと見てましたが、残念、12月発売予定新製品は精密にエンジンや構造部品を再現したゼロ戦でした。路線変更かな?
by asupiyoPaPa (2007-10-14 00:57)
> たまたまATMEG64Lを搭載した学習キットを見つけました。
ほーーっ!、値段は本体のパーツ数も多く、PC側のソフトもあり、製品としてよくできている?かもしれないので、妥当だと思うけれど、なんか基板やパーツ剥き出しな所が新鮮と言うか、昔懐かしいと言うか、いやでも子供が電子回路の構成部品について知る機会を与えると言う意味でもいいんじゃないのかな。
企画側の思い入れが伝わる。
問題は、これを買い与える親にも知識が必要な点かな?、子供にこのパーツは何するの?って聞かれた時、ちゃんと説明できるか、「ぐぐれ」って言うか(笑)。
by hamayan (2007-10-14 07:20)
> 日本にも持ってきたのですね。(作ったのかな?)
そうそう、これは訳者の方が記事の補足用に作った物です。
他の作品も日本語訳する段階で実際に作った物も多いようです。ブルウイップも多分それ。
前のゴキブリマウスはどうだか知らないけれど。
by hamayan (2007-10-14 07:30)