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AX88769BLF搭載評価ボード [NETWORK]



オンボードさんのご協力で、なんとかAX88796BLFを載せた基板が完成しました。
これで10Mから100Mへ乗り換えが出来そうです。


ここでAX88796BLFについて紹介しますと、ASIX社の最も新しいNON-PCI、10M、100MHz対応のネットワークコントローラで、AX88796ALFの後継製品となります。ちなみにAX88796ALFはヒット商品でして、相当数の製品に組み込まれています。(国内の出荷数も相当に有る。あのCQ-BBにも搭載されていますね(笑))

AX88796BLFのIOは5Vトレランスの為、3.3VのCPU以外に5VのCPU、例えばH8/300H(3052Fとか3069Fとか)でも直結が可能です。

しかし現在、正規代理店からこのAX88796ALFは、既存製品以外の適用の為に購入する事は出来ません。だからAX88976ALFを新規製品に適用するとなると、正規代理店以外のルートから流通在庫を調達してもらってそれを載せる事となります。これでは将来を見越しての安定した購入と、問題が有った時の対応等で不安が発生します。今後を考えればAX88796ALFを採用するのではなく、AX88796BLFの選択となるかと思います。


そこでAX88796BLFの評価となるのですが、ASIX社のサイトではAX88796BLFを搭載した評価基板は存在するのですが、ISAバス仕様であったり、なんだかよく判らないCPUが載っていたりと、イマイチの評価ボードで、しかも実際に購入しようと思うとこれができない。貸し出し品は存在していますが、常に何処かに借りられている。

それならば作ってしまえ!と言う事で写真の評価基板を作成し、例のインタフェースのSH2基板と接続して動かしてみました。

インタフェースのSH2基板側に問題がある為にデータバス上のデータの一部が偶にこけたりしますが、オンボードさんの所ではSH2基板に対策を施した状態ならなんら問題が出ていないとの事です。



さて今回試作したAX88796BLF評価基板ですが、仕様は以下の様になっています。

  1. 5V電源、3.3V電源への対応。(基板上のジャンパーで切り替えます。)
  2. 16bitデータバス。初期化時には8bitで接続し、内部のレジスタの設定で16bitバスに切り替えるので、8bitのCPUでも使用可能です。
  3. 通常の割り込み以外に、Wake Up On LANのステータスも出されています。
  4. 10M、100M、HALF、FULL対応。レジスタの設定で、10M固定、100M固定、HALF DUPLEX、FULL DUPLEX、Autonegotioationを選択できます。
  5. MACアドレス収納用のEEPROM実装用ICソケット。MACアドレスはEEPROMの先頭に数バイト領域を必要とするだけなので、それ以外の領域はユーザーが好きに利用できます。
現在、若干の部材が残っています。ご興味の有る方はコメント欄にでも書いてください。但し、以下の条件があります。
  1. あくまでも評価基板であり、基本的に自力で問題解決ができる方。
  2. 部材の購入をご希望される方は、0.4mmピッチのLQFPパッケージを始め、面実装部品を自力ではんだ付け出来る方。
  3. MACアドレスを自分で用意できるかた。(手元で実験するなら、適当なアドレスを割り付けても問題は無いでしょう。)
  4. 貸し出し品をご希望の方は、配送に掛かる期間を含めて2週間程度で返却できる方。
  5. 全てのネットワーク機器への接続は保証されません。物理層レベルでのネットワーク機器への接続性試験を依頼すると、一回で100万円請求されていしまいますので、とてもとてもそこまでは。
  6. ドキュメント等は、連絡の有った方のみ公開します。

重要! 製品への適用を考えている方は、オンボードさんが既にAX88796ALF、AX88796BLF共に実績や基本データ、バグ対策等を揃えていますので、こちらを尋ねてみてください。
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コメント 7

hamayan

> 基板製作会社の友安です。
> 今回信号入力で登録指定したアドレスにメール送信する低価格な基板を短納
> 期で製作予定です。(1000/LOT)
> (H8、SH2 7144等)
> 公開できる資料をお願い致します。
> またソフト製作の依頼は可能でしょうか。

ハードウエアに関する資料は、AX88796を供給しているASIX社に、回路図も公開されています。日本での取り扱いは、MCMジャパンで行っていますので、まずはMCMジャパンに連絡を取られるのが良いでしょう。
AX88796以外に、マイコン内蔵タイプのネットワークコントローラも有りますので、場合によってはそちらの方が都合が良いかもしれません。

ソフトウエアに関しては、現在こちらで商用に耐えるような物が有りません。この場合は、MISPOのNorti4をお勧めします。サポートもありますし、AX88796用のドライバサンプルも有ります。
by hamayan (2007-02-14 06:48) 

tomoyasu

有り難う御座います。助かりました。
by tomoyasu (2007-02-17 13:34) 

ton

AX88796用の基板は今は売っておられないのですか?一枚ほしいのですが・・
by ton (2007-05-02 09:29) 

hamayan

んんん、まあ一枚なら。
by hamayan (2007-05-02 11:28) 

ton

うれしいです!!一枚手に入れたいのですがどうしたらいいのでしょう?

RTL8019+H8+自家製スタックで、ここ何年か楽しんでおりました。最近AX88796を手に入れて0.4mmサンハヤト基板で組くんでみたんですが、FFが6バイト続く受信のときだけ最後が00になってしまい、ARPも処理できない状態なんです。パターン化された基板で勉強してみたく、入手法を教えてください。群馬に住んでおります。
by ton (2007-05-06 21:51) 

hamayan

↑その現象はこちらでも出ます。2byte分ずれてバッファに溜まるので、ソフトウエア的にその分を見越して処理しています。

結構このICはバス周りのパターンの影響が大きく、特にFFが連続するとデータバスに電流が多く流れるのか、RD信号にデバウンスが発生しています。

だから、AX88796基板を使用したとしても、バス周りの配線が間延びしている場合は、解決できない可能性があります。
H8の20MHz辺りで駆動している分には問題が出ないかも知れませんが、SH2 48MHzではてき面に影響が出る様なので、その辺をどうするのか検討いただいてからの方が良さそうです。

今度余力があれば、バスバッファを搭載したベースボードを作ってみたいとは思っていますが。
by hamayan (2007-05-07 09:54) 

ton

↑情報をありがとうございます。もう少ししぶとくやってみます。パルストランスをはずしてリモートリード・ライトしてもFFが化ける(欠ける?)がおきますので、「AXが読み出されたつもり」になっちゃってるんでしょうね。
by ton (2007-05-07 15:57) 

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