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簡単ファイルシステム評価ボード ALFATを使ってみよう! 其の三 [ALFAT]

※注意!
これからこのブログを書きながら最終的なハードウエアデバック、アプリケーションソフトウエアの構築に入ります。なので、写真や文章と実際の製品では異なる部分が出る可能性が有ります。その点をご了承下さい。

動作確認編


前回組み立てを完了?させたので、今回は簡単な動作確認を行ってみます。

動作確認に使用するのは、例によってルネサスで無償配布されているデバックモニタです(新しいルネサスのマイコンボードを作ると、必ずこのデバックモニタで確認します。なんとなくこれが動けば安心できるので。)。


書き込みにはHTERMでも構わないのですが、HTERMの場合は書き込みモジュールを用意しないと書き込みができません。H8/Tiny用の書き込みモジュールは自作しなくとも、秋月のH8/3664Fのキットに含まれている3664.MOTがH8/3694FやH8/3687F、つまり32byte書き込みタイプのTinyシリーズ全てに付いて流用できるのです(もともと3664.MOTは鹿取さんが提供した物ですし。)が、誰でも用意できる事を前提とするとFDTでの書き込みと言う事になります。FDTはあまりにもでかいプログラムなので、個人的にはあまり使わないんですがね。
まず今回の基板の電源を投入する前に、電源スイッチ横の2極のピアノスイッチを両方とも下げておきます。この状態でパソコンと基板間をRS232Cケーブルで接続し、DCジャックに+5V電源を供給します。

FDTを起動し、新規ワークスペースをウイザードを使って作成して下さい。
基板の電源LEDが点灯している事を確認し、FDTのデバイス(D)メニューからデバイスとの接続を押すと、上手く行けば一番上の図の様に「Connection complete」と表示されるはずです。接続が失敗したときは、COMポート番号が一致していない、ケーブルのタイプが異なる、ピアノスイッチが下りていない、などなどの理由が有ると思いますので、適宜解決をお願いします。
ファイル(F)から「Sレコードを開く」でデバックモニタのMOTファイルを読み込み、デバイス(D)から「対象ファイルのダウンロード」を行うと、ターゲットのマイコンにダウンロードを開始します。最終的には「Image successfully written to device」とメッセージが出れば成功です。
電源を落とし、ピアノスイッチを両方とも上げて、FDTを終了させます。 ※FDTを終了させなくとも、デバイス(D)からデバイスとの切断を行うだけでも構いません。

HTERMを起動します。HTERMの通信条件は38400bpsを選択します。この時マイコン基板と接続されているCOMポートを指定しても開けない時は、FDTがコネクションを張ったままの状態だと思われますので、FDTを確実に終了させて下さい。
マイコン基板に電源を投入するとHTERMのコンソール画面にクレジットが表示されます。また、コンソール画面上で?をタイプすると、デバックモニタの内部情報やコマンドが表示されます。
おめでとうございます!。ここまで動いたと言う事は、少なくとも通信は正常に動いていると言う事です。これさえ動けば後のトラブルなんて何とかなるものです。一安心!。
注意!本来デバックモニタを使用するにはルネサス社の利用規定に同意する必要が有ります。今回収録されているデバックモニタは、ルネサス社のご好意で収録されているもので、利用する前に必ずルネサス社の半導体セミナーページの利用規定をよく読んで、納得の上で使用する事が前提となります。
それでは早速デバックモニタの機能を利用してみましょう。デバッカーなのでプログラムの実行、ブレーク、ステップ実行、逆アセンブル表示、ソースレベル表示等が出来るのは当然なのですが、H8には沢山の周辺モジュールが実装されており、この周辺モジュールの設定、読み込みも可能です。
表示(V)からPeripheralを起動すると、どの周辺モジュールを使用するか選択するダイアログが出ますので、今回は判り易いように「I/O」を選択してみました。

画面を見て判るように、汎用ポートの各レジスタが一覧で表示され、また現在の設定状況も判ります(Write Only属性のレジスタの場合、必ずしも設定内容が反映されている訳ではありません、そこの所は注意が必要です。)。

例えばタクトスイッチのSW4からSW7はポート5のP50からP53までに接続されていますから、これらスイッチを押した状態でCtrl+Rで画面を更新すれば、PDR5レジスタの該当するビットが0になる様子が見れます。
こんな感じで汎用ポートの確認は容易に行えます。なおCN1に引き出されているポートは全てプルアップされていますので、このコネクタの各端子をGNDにショートすると0、何もしないと1と変化します。
同様に周辺機能のTimer V(TV)を開き、適宜設定を行うと、圧電スピーカーを鳴らす事がこのデバックモニタのPeripheral機能で可能となります。

COMポートの無いパソコンの場合は、USB/シリアルアダプター等を利用するかと思いますが、必ずしも全てのアダプターがFDTやHTERMと相性が良いわけではないようです。詳細は以下のリンクのページをお読みください。
http://blog.so-net.ne.jp/hamayan/2006-05-04



追記

アナログ/入力専用ポートの引き出し先のCN6に来ている各信号は、全て100KΩでプルダウンされています。なので適当な電圧を掛けて動作確認をしてください。
但し、当然の事ですが、H8の電源電圧である+5Vを超える入力は絶対にしないで下さい。壊れます。
また、H8/Tinyのアナログ兼入力ポートは、どんな設定を行っても少なくとも1本はアナログポートとなってしまいます。だから、リセット後の状態のまま各ポートに電圧を印加しても、ch0のみはそれが反映されないでしょう。ch0を入力ポートとして確認する時は、ADコンバータの設定でch0以外のチャネルをA/Dと設定する必要があります。これがH8/Tinyの不思議な所。


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