H8-SX基板 デバックモニタにコンテンツを追加してRAMデバックを快適にしよう [RX&SH&H8]
図の様に1655.motをテキストエディタで開くと、テキストファイルとして実際に読む事ができます。
※全て16進表記となっています。
先頭の2文字がレコードタイプ、次の2文字はこれ以降行末までのデータの数(見た目にはその半分)、次の4文字(先頭のS1タイプの場合)がデータの開始アドレス、それ以降行末の2文字手前までが実際のデータであり、最後の2文字はチェックサムと言う事になります。
1655.motファイルの先頭のレコードは
S00E000031363535202020206D6F7450
1665.motのアスキーコードです。
一番最後のレコードは
S9031000EC
エントリーポイントを示しています。
さてモトローラSフォーマットはこの様にテキストとして扱え、非常に簡単な構造で、しかもレコードは各行で完結しているので、ここに自分で作成したレコードを追加するのは容易です。
今回の場合は
S9031000EC
の直前に自分で作成したレコードを追加してみました。
但し注意すべき点としてアドレスは必ず重ならないようにしておく必要があります。
1655.motの最後から2番目のレコードに着目してみると、
S10B2EF00000077800000A301D
となっています。
つまりS1レコード、11byte、0x2EF0からスタートなので終了アドレスは0x2EF8と言う事になります。
これ以降のアドレスからユーザーが作成したレコードを置く事ができます。
ここには何を置けばよいのでしょうか?。
ROM化できるものは何を置いても大丈夫です。プログラムコードであっても、定数データであっても、H8は全アドレス空間がリニアにアクセスできますので問題ありません。
例えばグラフィックLCDに文字を出力したい時、FONTデータ等はしばしばROM化しますが、16×16のビットマップ日本語FONTならまず入り切ります。外部のシリアルROM辺りに置くより高速にアクセスできますので、その分表示が高速になりますね。
プログラムを置いた場合はリンカーではアドレスの解決ができないので、アドレス情報を書いたマクロをプロトタイプ宣言として用意して置けば、やはりFLASH ROM上に置いたプログラムも実行可能となります。
下の図は1655.motにhtmlファイルをmotファイル化したものを追加してH8-SX基板に焼き込み、ブラウザからアクセスしてみたものです。データ自体はRAM上にはありません。ROMから引っ張ってきた物です。
ITRONプログラミング入門―H8マイコンとHOSで始める組み込み開発
- 作者: 濱原 和明
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/04/25
- メディア: 単行本
2010-03-05 15:51
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現在、ちょっとはまってます。
HEWは最新版を落としてきましたが、モニタを入れてLEDチカチカを動かそうと、実行ボタンを押しても反応ありません。そこから、停止ボタンを2回押すとLEDが点滅します。もう一度停止ボタンを押すと止まります。
こんなだから、ステップ動作はハング状態になってしまいます。
CD-ROM内のHEWならまともに動くのか、設定が悪いのかわかりません。
by DAI (2010-03-05 23:05)
私も落として来たver7でやっています。
実はH8とHEWがコネクションしている間はかなりCPU負荷が上がっているようです。
なのでなるべくパワーの有るパソコンでやった方が良いみたいです。
古いパソコンは厳しいでした。
パソコンが複数台あるなら、それぞれ試してみてください。
あとステップ実行はソースウインドウにカーソルが来ていないとちゃんと動かないみたいです。
by hamayan (2010-03-05 23:20)