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H8でLEDチカチカ、、、まずはここからですね。 [HEW & HTERM]

IMG_1428.JPG前回はウイザードを使ってプロジェクトを作成するところまで行いました。今度はLEDチカチカのプログラムを記述し、FDTでH8マイコンに書き込んで動かしてみるところまでやります。



hew_image_30.png HEWのエディタ画面にsample.cを開き、関数mainの中にLEDチカチカのプログラムを記述します。

簡単なプログラムであり、画面に写っているコードが全てです。

記述したらビルドを行います。ファイルメニューの「ビルド(B)」→「ビルド(B)」でこのプログラムを含む全体の構成ファイルがビルドされ、最終的にH8マイコンに書き込むsample.motが出来上がります。

※Warinigが出ていますが気にしないで下さい。



次に出来上がったsample.motをH8マイコンに書き込む為、FDTを起動してください。
※H8マイコンとはUSB/シリアルで接続しています。今回はCOM9になっています。
実際に使用するCOMポート番号は事前にデバイスマネージャー等で調べておきます。
hew_image_20.png FDTを起動するとこのダイアログが開きますので、「新規プロジェクトワークスペースの作成」を選択してOKします。

2回目からは、下の2つのチェックマークのどちらかを選んで進みます。
hew_image_21.png ワークスペース名やワークスペースの保存先等を適当に書き込んでOKします。
hew_image_22.png 今回はH8/3694Fを使用します。
hew_image_23.png 使用するCOMポートを選択します。
hew_image_24.png H8マイコンに入力されているクロックの周波数を設定します。

※最近のOne chip マイコンは大概マイコン内部にCPUクロックの発振メカニズムを持っていますので、外部にクロックが必要と言うこう言った所にH8マイコンの設計の古さを感じてしまいます。確か最初の設計は20年前位じゃあなかったっけ?。
hew_image_25.png Boot Modeを選択してOKします。
hew_image_26.png ここもデフォルトのままで「完了」ボタンをクリックします。手数は多いですが別に難しくは無いですね。
hew_image_27.png ファイルメニューから「FILE(F)」→「データファイルを開く(L)」で先程作成したsample.motを読み出します。

読み出しが完了すると右のペインにダンプリストが表示されます。
hew_image_28.png 「デバイス(D)」→「デバイスとの接続(C)」でH8マイコンとの通信を開始し、H8/3649Fの場合は書き込みプログラムがマイコンに転送されます。

※事前にH8マイコンをBoot Modeで起動するように設定しておきます。手順は、ポート8のbit5(P85端子)をHi、NMI(NMI端子)をLoにした状態で電源を投入(またはリセット)します。
hew_image_29.png 「デバイス(D)」→「対象ファイルのダウンロード(L)」でH8マイコンに先のsample.motの転送を行います。

成功すると図の様になります。

成功したならば、接続を解除します。「デバイス(D)」→「デバイスとの切断(D)」で行います。

※もし失敗して書き直しが必要な時は、電源の再投入からやり直してください。



hew_image_31.png ポート8のbit0に図の様にLEDを接続します。私のところでは高輝度タイプのLEDを使用したので電流制限抵抗が大きめですが、実際に使用するLEDに合わせて抵抗値を加減する必要があります。

※このH8評価基板には初めから基板上にLEDが実装されています!。冒頭の写真の基板の右上辺りで光っているLEDがそれです。

※最近のOne Chipマイコンではシンク(引き込み)もソース(吐き出し)もLEDを駆動するには十分な能力が、しかも全ポートに備わっている物も多いのですが、H8マイコンではLEDを直接駆動できるポートは限られてしまいます。また、シンクは10mAとか20mAとか引き込めるのですが、ソースは根性無しです。やはりこう言った所にも設計の古さを感じてしまいますね。




「C言語でH8マイコンを使いこなす」は是非ご一読頂きたい本です。目から鱗です。

C言語でH8マイコンを使いこなす

C言語でH8マイコンを使いこなす

  • 作者: 鹿取 祐二
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本



H8マイコン完全マニュアル

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  • 作者: 藤沢 幸穂
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 単行本



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コメント 3

noritan

深夜、ピンクの照明の下でプログラミングですか?

マイコンの全ポートにLEDを駆動できるほどの能力が必要かというと、用途によっては必要の無い場合もあるのではないでしょうか。電流供給能力を増すためには、とにかくシリコンの面積が必要なので、過剰な電流供給能力はコスト上昇の原因になったりします。
あまり強くしすぎて、インピーダンス不整合による「反射」が発生するような場合もありますので。

by noritan (2009-06-05 08:48) 

hamayan

> 電流供給能力を増すためには、とにかくシリコンの面積が必要なので

なるほど、デバイスを開発、生産、販売するサイドから見れば、必ずしも大電流が良い訳ではないのですね。

ただ、こう言ったところが最近若干H8が敬遠される一因にもなっている様で、専用ポート以外のポートはシンク(1.6mA@0.6V)もソース(-1.5mA@VCC-1.0)も厳しいな!と言う状況です。

多分この辺はルネサスも意識していると思います。後発のR8Cはドライブ能力が随分向上されていますから。

by hamayan (2009-06-05 09:21) 

hamayan

> ピンクの照明

深夜でしたので、お色気と言う事で。







デジカメの撮影モードを間違った事は内緒に!シーーーッツ。

by hamayan (2009-06-05 09:23) 

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