でんすけ つまり人とペットとコンピューターの未来 [SilentC]
※フリスク主催の第二回ColdFireアプリケーションコンテスト応募作品のプレゼン資料のWEB版です。硬いイメージの文章を書いてしまって、ちょっと、いやかなり恥かしいなぁ。
今の日本は親世帯と子供世帯が別々に生活する核家族がかなりの割合を占めていると思われます。また東京等の大都市圏への一極集中が進み、親世帯と子供世帯が何か有った時に直ぐには駆けつける事が困難な距離を持ってしまう事も多いでしょう。
家族が離れて暮らすと、当然お互いに無事で居るのかが心配になってきます。もし離れて暮らしている親に突然何か起きたら!と言った懸念は子供にとっては当然です。 |
上記の電気ポットや冷蔵庫は商用サービスとして提供され、テレビ番組にて、実際に役に立った!、御年寄りの危機を救った等紹介されました。
テレビ番組の内容は、 家族と離れて暮らしている御年寄りが、トイレからでた所で突然足を動かす事ができなくなり、その場で転倒、動く事ができなくなりました。 この御年寄り家庭には先の電気ポットが置いてあり、トイレの前で倒れた為に、通常頻繁に利用される電気ポットが長時間使われない事となり、電気ポット自身が管理センターに異常として報告を行いました。 管理センターでは予め登録されている連絡先に電気ポットの利用が長時間無い事を連絡し、その連絡を受けた家族がお年より家庭に駆けつけ、すんでのところで救出したと言う話です。 上記は、「電気ポットが役に立った、とても良かった!」と言う話ですが、しかしこのシステムには大きな欠点が見えて来ます。つまり速報性が低い事です。 先の例では本人は動く事が出来ないだけで倒れた直後には意識はちゃんとありました。この時季節は夏で、この状態で救出までに長時間掛かってしまった為、脱水症状を起こし、本当に命の危険に曝された訳です。 そこでもっと速報性のあるシステムを考える訳です。例えば常に携帯電話を持ち歩いていれば直ぐに救出を求める事が出来たでしょう。しかし家の中で、しかもトイレに行く時まで常に携帯電話を持ち歩いている人はそれ程多くは無いでしょう。”携帯”電話なのですが、こと家の中に限れば携帯性が高くない。 また緊急性のある連絡では、意外とこの携帯電話のインタフェースは向いていない。こう言った機械を苦手としている御年寄りも多い訳です。 ならば電気ポットや冷蔵庫に携帯性を持たせれば良いのか?。または常に人と一緒に電気ポットや冷蔵庫が移動して廻れば良いのか?。 これは現実的では無い話なので、ここはハイテクを利用して移動可能なロボットの登場を待ちましょう!、、、。 何時まで?家の中を自由に移動でき、常に人の動きを把握できるロボットです。20年後?30年後ですか?。 もし人と行動を共にし、家の中を比較的自由に自立移動できる何か!が有ればこの問題は解決に向かいます。 そうです、人間には何万年も前から共生関係となる契約を結んだパートナーが居るじゃないですか。ワンちゃんです。 犬は極めて社会性の高い動物で、常にグループで行動する事を基本としています。家庭と言うグループの中で人間は犬の主であり、主従関係の従の位置にある犬は主の行動を観察し、常に共に行動をする事を望みます。しかもこれが極めて自然に行われるので、主である人間は犬に観察されている事を意識していません。 むしろこの関係は人間の心を癒し、ペットと共生する事に喜びを感じるものです。 家の近所にも沢山の御年寄りがワンちゃんを連れて散歩に出ている姿をみる事が出来ます。誰もがワンちゃんは大切な家族なのです。 |
使役犬と呼ばれる盲導犬や、介助犬等、ワンちゃんが人間をサポートする例は沢山あります。グループで行動する犬にとっては自身の役割を常に認識しており、グループの中で役に立つ事を望みます。役に立つ事で誉められれば喜び、なお更自分の役務に励みます。だから盲導犬や介助犬、それに限らず昔から狩猟や放牧などで活躍してきたのですから。 |
以下は異常発生時のメールメッセージ例です。 ------------------------------------ Caution! A serious accident occurred. Please contact it as soon as possible. ------------------------------------ |
以下は電池電圧低下検出時のメールメッセージ例です。 ------------------------------------ Warnig! Low battery detected. A Charge is needed. COUNT=00460 VBAT=03493 VCC=03273 TEMPERATURE=00136 ------------------------------------ |
この他の異常検出として、親機側は子機からの無線通信の間隔をチェックしており、通常1分周期で子機からの状態報告が送られてきますが、それが5分以上送られて来ない場合は子機異常としてやはりメールで送る事になっています。
以下は5分間タイムアウト検出時のメールメッセージ例です。 ------------------------------------ Warnig! Can't receive a radio. ------------------------------------ |
そこで試作2号では導電糸と言う電気を通す糸を使って電気配線とし、スイッチやLEDもこの布地に縫い付け易い物を使用しています。これでケーブルやLED、スイッチまでもが服と一体化しているので、装着性や動きは格段に良くなりました。
写真は胸の辺りに付けたLEDとスイッチです。手芸に関して全く持って才能が無いので、とてもでは無いですが綺麗とは言い難いですが、一応これでも機能しております。 |
ですがこの導電糸を使った方法にも問題が有ります。まず耐久性です。縫製が下手な事は置いておいて、どの程度洗濯に耐えられるかが不明です。また通常の糸に比べるとこの導電糸はほつれ易い様に感じました。
次に短絡の問題です。当然ですが電気を通す糸が剥き出しでそこにある訳です。それが縫い付けられているのは基板の様にある程度形状が変化しない物ではなく”布”ですから。皺が寄ったりすれば簡単に短絡を起こします。 何らかの対策が必要です。 ですが、この方法は可能性を感じます。常に改良を行っていく価値は有ると思います。 |
さて、今回の解説ではInterface誌付録基板の解説はほとんど行っていません。全然ですね。 これは付録基板に興味が無いとかそう言った事ではなく、この基板とそれに搭載されているSilentCが成熟しているからです。もう、提供されている機能をそのまま使うだけ!と言ったレベルまで完成されています。 これは楽でした。自分でプロトコルスタックを含めて実行環境を作ったら、きっとそれの苦労話ばっかりでしょうからね。 |
2008-12-16 00:51
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「アドバンスト部門」での受賞、おめでとうございます。
さすがはセクスィ部長殿。
by masato (2008-12-16 23:06)
おわ!情報はや。有難うございます。
受賞の事は勿論凄く嬉しいです。
しかし、フリスクの計らいで山海教授との座談会を設けて貰って、良い話を沢山聞けたのも同じくらい嬉しかったです。
やっぱり山海教授は良い人だわ。
by hamayan (2008-12-16 23:17)
受賞おめでとうございます。
InterfaceのColdfire特設ページを見て、今頃気づきました><
by Sim (2008-12-19 00:35)
いや、すいません。賞をもらってしまいました。
皆さん力作なので、誰がもらってもおかしくはないのですけれど。
そう言えば今日気付いたのですが、あのInterfaceのColdFire特設ページには、何時の間にかコメントとトラックバックを受け付ける様になっているんですね。
当日の会場で、あの特設ページを編集しているのって、もしかしてあの方ではないかな?と思ってしまったりして、、、なんか何時も悪いなぁ!と反省しています。
by hamayan (2008-12-19 02:19)